2008年11月07日 10:22

もし、3人目のおじいちゃんを選べれるとすれば…、迷わずT.ベネットを指名したい。
初めてこのアルバムを手にしたのは、旦那の親友のパートナーさんのご自宅をお邪魔した時のことだった。CHANELの'' EGOISTE ''を愛用する素敵な大学教授のリビングルームには、趣味の良い物で溢れんばかりだった。何時間いても退屈しない、居心地のいい空間で、この夜の一番のお気に入りだったのがステレオから流れてきた二人の歌声だった。
アルバムタイトルからも分かるように、ルイ・アームストロングのレパートリー12曲を、異色の組み合わせ(これを企画した人は偉い)のベネットとk.d.ラングの二人が声を重ねる…。
その名前は知っていても、実は今回が初見だったベネット(82)の歌声は、初々しくてとてもチャーミング。「ある年齢を超えたところから、人間はより純粋に子供のように生まれ変わる」と聞いたことがあるけれど、まさに'' それ ''なのだ。そして、母性さえ感じさせるラング(彼女はもう随分前からGAYであることを公言している)の美しい歌声と実にぴったりとフィットする。
実は、ちょうど、僕が休暇で滞在していた翌月くらいのことだったと記憶しているのだけれど、このアルバムをひっさげてシドニーのオペラハウスで公演を行っていたのだ。随分と惜しい思いをしたことを今でも覚えている。

このアルバム収録曲ではないのだけれど、二人の掛け合いがとてもキュートな ''Because of you''。間奏でのベネットの'' 投げキッス ''は、あれはもう反則ですから(笑)。
☆☆ 試聴はこちらから ☆☆
普段は男前なラングでさえも、ベネットの前では無邪気に振舞えてしまう。
今年の夏に、急遽入院することになった父を見舞った際に紹介したのが、このアルバムだった。病室で時間を持て余していた彼に、自分が持っていた携帯ミュージックプレイヤーを試しに聞いてみるように勧めたのだった。洋楽には全く縁がない父でさえ、この二人の紡ぎ出す音楽に夢中となっていた。




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